木村優希

バッド・ジーニアス 危険な天才たちの木村優希のレビュー・感想・評価

4.5
最後の最後までこんなに引っ掻き回された映画、久しぶりです。

面白い!!!
タイ映画って初めて観たかも。
130分とは思えないスピード感とスマートさ、圧縮された中にも山場が次から次に出てきて、圧倒されました。足場が崩れて景色がすっかり変わるような爽快感でした。

これはネタバレなしで観てもらいたい。
話の進み方は漫画的で、主人公・リンの場の支配力が凄い。
私はバンクとリンの関係にやられました。これは学園アクションものでありサスペンスでありラブストーリーでもあると思う…想い想われ。

それぞれのキャラクターの対比が上手い。
隙がないから無駄がない。全部が見所。
生活ぶりや育った環境が少ない情報からもちゃんと伝わってくるから、キャラクターの説得力も凄い。
一種のヒーロー映画みたいな映画でした。
「天才的な頭脳」というある意味では特殊能力を使って主人公は周りの人を助けようとする。
カンニングを考え付くのも問題だけど、その頭脳に集る「楽して高みへ行きたい」と思う気持ちもどうかと思う。「教えようとは思わなかったのか」っていうセリフが印象的でした。

上映館少ないの勿体ないな~。
いろんな人に観てもらいたい一本です。
木村優希

木村優希