Arbuth

バッド・ジーニアス 危険な天才たちのArbuthのレビュー・感想・評価

4.5
いやー面白かった。カンニングって題材でここまでドキドキする映画を作れるのか。タイ人すごい!

序盤はカンニングシーンのスローとかがクドかったり登場人物がリアリティないレベルで嫌な性格の奴ばかりだったりで少し野暮ったい感じだったが、後半からズンズン面白さがパワーアップしていった。
シドニーの試験シーンはミッションインポッシブルばりに手に汗握る緊張感の連続。というか全体通してほんと、不可能犯罪に挑む犯罪集団の物語のようなシリアスな趣がある。「学生版オーシャンズ11」の肩書も納得。オーシャンズ見た事ないけど。

日本のカンニング映画の代表作「that'sカンニング」はどこかノホホンとしたコメディだったのに、この差はなんなんでしょう。
きっと日本とは大学受験の重みが全く違うんだろうな。社会の格差の大きさとか、貧しい人達にとっての優秀な成績の人生における重要性とかが日本とは比べものにならないものなんだろう。

ラストはうーん、そう来たか…という感じ。悪事が成功しなくても自業自得だし同情はしないんだけど、スッキリもしないラストだなーと感じた。でも、自分のせいで変わってしまった友人をこれ以上の悪事から救うための選択は立派。しかしあれほど生真面目な学生だったのにこんなに闇堕ちするなんて、、、見てて少し辛いものがあった。

主演のリン役の女優さん上手かったなぁ。真剣な表情の横顔がちょっと若い時の蒼井優さんに似てる。あと「ソロモンの偽証」の藤野さんにも少し雰囲気似てるかな。
あと友人グレース役の女優さんは世界最強クラスの美少女。可愛すぎてやばい。パットとバンクも男前。

タイ映画今までほとんど見た事なかったけど、これで興味持った。他にも色々観てみよう。
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