バートロー

スカイライン-奪還-のバートローのレビュー・感想・評価

スカイライン-奪還-(2017年製作の映画)
4.5
LAが異星人に襲われ、衝撃の「俺たちの戦いはこれからだ!」エンドで大きな風呂敷を広げた前作の直後から、じゃあもしも地球人がシラットの達人だったらどうなるよ?をかなり真面目にやりきってSFバトルアクションへ変貌を遂げた。好きな要素をとにかく取り込んだおもちゃ箱のような印象を受けるが、決してバカ映画などという類のものではなく、むしろ目の前で起きている奇怪奇抜な状況を理解するには脳みそも細胞もフルに使うだろう。映画館を出る頃には自分も素手でスカイライン星人を屠れるような誇らしい気持ちになるはずだ。序盤から「血を流すなら殺せる」のプレデターイズムを炸裂させる地球人。相手にした奴らが圧倒的に血の気の多いタイプだった宇宙人には同情の念を禁じ得ない。好きこそものの上手なれではないが、こういうのは楽しくやった者勝ちなのかもしれない。