前之崎文吾郎

ザ・シークレットマンの前之崎文吾郎のレビュー・感想・評価

ザ・シークレットマン(2017年製作の映画)
3.7
1972年に起きた同じ事件をジャーナリスト目線で取り扱った「大統領の陰謀」は1976年公開だったので、ディープスロートは謎の人物のまま描かれているけれど、事件から33年経った2005年に遂に本人が名乗り出る。
これはその彼を主人公にして、いかにしてディープスロートとなったかを描いた映画。
「ウォーターゲート事件」における「ディープ・スロート」、という予備知識があれば、彼が犯している罪の重さと守りたいものの中での葛藤がよくわかってめっちゃ面白い。
結局のところ、出世の梯子を外された嫉みだったのかプロ魂だったのかはわからないが、こんなことが現実に起きたことがすごい。
そして今の世の中で同じような事件が起きた時、果たして真実は暴かれるだろうか?という疑問が浮かぶ。