この映画の後ろにMOROHAには『アイスと雨音』が、エリザベス宮地には『アイドルキャノンボール』があることを踏まえると、どうしても抑えておきたかった作品だった！・・・という訳でアップリンクの見逃した映画特集で鑑賞。
劇場公開順では後発だった、エリザベス宮地がBiSHを撮った『ALL YOU NEED is PUNK and LOVE』は先に観ていたけど、被写体であるBiSHを突き放せず、それが映画の面白さに蓋をしてしまった印象だった。そんなエリザベス宮地の根っ子にある優しさと言うか人の良さは、今作でもMOROHAのライブ会場で出会った人達との交流を見ていて感じられた。
ただ、今回はそんな人間性が作品の面白さに蓋をすることは無かった。今作でエリザベス宮地は自分自身を曝け出すことで、映画をより面白くしようとしていることが感じられ、むしろエリザベス宮地の人間性はプラスに作用した印象すら受ける。被写体との距離感も終始適切で、ドキュメンタリーとして上々の出来だったと思う。
