菩薩

わたしは、幸福(フェリシテ)の菩薩のレビュー・感想・評価

2.5
当然わたしは、幸福、じゃないし、これからも幸福にはなれないと思うけど、フェリシテもだいぶ幸福じゃなくて、かつ不幸に更なる不幸が追い打ちをかけていく前半はとても良かった。けど後半がちと壊滅的にダメ、そもそも金銭的事情が元で精神を崩壊させた主人公がその問題の解決も見ずに再起、回復していくなんてあり得ないと思う。一度壊れた人間ってのはそう簡単には元に戻らないし、その経験は一生ついて回るもんだ。まぁ吹っ切る、もしくは諦めてそれでも強く生きろ、って言う話なのだろうからそこは否定できないけども。もっとアフロビートに彩られたパワフルでソウルフルなお話で、劇場予告を岡村靖幸がやってたくらいだから俺も「だいすき」って言うつもり満々だったのに、ひどく内省的で物静かな作品だった。精神世界で出くわすオカピ、現実世界で出くわすチン獣、結局SEXの話なんじゃないかこれ…。とりあえずおっぱい担当大臣としてはフェリシテの乳がデカすぎると言わざるを得ない、彼女の歌声が観客の琴線に触れる以上に、俺はフェリシテのおっぱいに触れたいと思った。アルヴォ・ペルトと言い音楽的には良し。残念ながら俺には全く不必要な作品だった。
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