Naoya

わたしは、幸福(フェリシテ)のNaoyaのレビュー・感想・評価

2.4
〝幸福〟と名前を持つ歌手フェリシテは、女手ひとつで息子を育てていた。ある日息子が交通事故で重症を負う。手術代を工面するため町中を駆け回る、アフリカ、コンゴの小さな町を舞台にしたヒューマンドラマ作。全体的に、独特なアフリカの空気感がよく出てます。地方特有の生活感が滲み出ていて、世界観にのまれます。序盤の雰囲気から一転、街中を疾走する姿はとても名前に適した〝幸福〟の姿ではないが、〝幸福〟を求めてひた走る、〝幸福〟を掴むために生きる姿がとても印象的で、タイトルに恥じない、〝幸福〟が描かれた物語で良く、その分の結末も印象的です。2時間の尺で比較的淡々と描かれる場面もあるので、弛れる場面もあるが、〝愛〟の物語です。主人公の女性の雰囲気が良く、タフな女性(タフにならざるを得ない女性)がとてもリアルに出ていて良い。
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