悠

プラハのモーツァルト 誘惑のマスカレードの悠のレビュー・感想・評価

3.8
憧れの街プラハ。一度は行ってみたい。
街並みも目当てではあったけど、それはあまり印象になかった。

原題は"INTERUDE in PRAGUE"
邦副題の魅惑のマスカレードって何さ(笑)
マスカレードはあったけども(笑)
普通にモーツァルトの人生の幕間でした。

位置付けはオペラ「ドン・ジョヴァンニ」の制作秘話。
しかし二次創作(笑)
当たり前かもしれないが、音楽が美しかった~
私の中のモーツァルトの音楽の印象は「繊細」。
分かりやすい力強さはないけど、芯が強いのかなって。
旋律がとにかく美しい。
古典の中なので規則性はあるけどなんか美しいんだよな~(イメージ)
若くして亡くなったのも残念だけど、
だからこそより音楽が繊細に感じてしまうのかも。

モーツァルトが美形!
目の下のクマとか色白さがなんか不気味で芸術家っぽい。

取り敢えず息を吸うように浮気するのな……
ま、別に良いけど。
「西洋人の愛の囁き」ほど胡散臭いものはない(笑)
女も当たり前のように既婚者を誘惑するから同罪じゃ!
「愛」とは移ろい易いものだ。

身分の中途半端な女性は本当に結婚で犠牲になってるな~
両親の盲信的な感じも時代では仕方ないとしても
もう少しね……後悔してもしきれないだろうけど。
しかし男爵風情が偉そうなのがな…だから品が無いのか。
しかしまさか殺すとは思わなかった。
でもスザンナの死があって「ドン・ジョヴァンニ」が完成したとなると
また違うか……
今度オペラ勉強しようと思いました。
最後にスザンナの微笑みで終わったのが逆に怖かった。
彼女はこのオペラの中で生き続けているのだろうか。

とても綺麗だったけど、
冷たくて、寒色系の美しさの映画でした。
モーツァルトってやっぱり幸薄かったのかな~
音楽の映画と言うよりは愛憎劇でしたね!
悠