いやあ、そりゃ「氷の男」派でしょ、と思って観始めたんだけど、観終えてみてどうかと言われると非常に困る。だって、氷の男は炎の男だったし、炎の男は氷の男だったんだから。
ここへ掛ける緊張、孤独、恐怖、分かり合えるのはお互いだけ。一番の敵であるお互いだけ。
五連覇がかかった立場も凄まじいものがあるけど、たった一度かもしれない側だって相当なんだ。
この二人、お互いにどれだけ、お互いのようであれたらと願ったんだろう。すごい関係だよ。
スベリル・グドナソン、静かな演技とあまり変えない表情がクールすぎて、でも苦悩が伝わってきて、難しかっただろうにめちゃめちゃよかった。
そしてシャイア、わたしこのシャイア大好き。キレてる演技もさることながら、それ以外の感情の表現もとてもうまい。わたしはマッケンローを知らないけど、このシャイアマッケンローは好きです。一番泣かされた。
あと、もちろんだけど、ステラン・スカルスガルドもとてもよかった。「すべてを、ここに叩き込んだ」。
最後のシーン、最高だな、大好きだ。