ベトナム戦争世代からイラク戦争世代へ。
意味ある戦争なんてこの世にはないし、戦死が名誉だとも思えない。
そんな深いテーマを『6歳のボクが大人になるまで』のリチャード・リンクレイター監督が描く。
このタイトルがハートフルドラマを連想させてダメですよね…戦死した息子を我が家まで運び届ける中で30年前のわだかまりが解けていく話なんだけど。
『さらば冬のかもめ』に似てるかも。
ラストの息子からの手紙には胸が熱くなった。
アメリカでは今だに兵士を戦争に出していて、そこで亡くなると「英雄」として扱われる。
ベトナム戦争が無意味な戦争だとわかっていても誰もそれを口に出せないタブー。
今作ではその部分を少しコミカルに皮肉で描いているあたりがリンクレイター監督っぽいなと。