リチャード・リンクレイター監督、こんな青春もやるんだね〜
若き日を国に捧げた海兵隊出身のおじ様方の哀愁溢れる良い映画。
悲しい知らせによる数十年ぶりの再会を機に今も愛国心と後悔の狭間で生きるベトナム戦争の戦友達の過去に折り合いをつける旅。何のために戦ったのか?時を経て愛が薄れた国にあっても同じ傷を背負った仲間への敬愛は薄れず時にバカ話も混じえて談笑し、痛みを分かち合う。
2003年が舞台って事でベトナム世代のおじ様から見たイラク戦争。今なお繰り返される軍事介入を前に同じような後悔を子世代に背負ってほしくないという反戦めいたメッセージ、この国を愛していきたいという嘆きみたいなのも感じた。ただそこはリンクレイター監督とても軽妙な語り口!
重たい話ではあるけど喪失のカレルを囲むずっとふざけてるクンストンと冷静に諭すフィッシュバーンw久々の再会でも昔の仲間に会えばスッと青春時代に戻れる関係。子供のように言い合ったりゲラゲラ笑ったりの軽快なかけ合いは喪失を経た明るいアメリカの未来を予感させてくれる。
そしてやっぱリンクレイターの青春映画!