のりちり

30年後の同窓会ののりちりのネタバレレビュー・内容・結末

30年後の同窓会(2017年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

映画館鑑賞。

息子がイラクで戦死し、息子のところに行くために、昔の友達を探す。
1人は、独身で飲み屋をしている。
1人は、牧師になって妻も子供も孫もいる。
この2人を連れて行く。

なぜ、この2人なのか、だんだん、観ていくうちに、それが分かってくる。
息子は戦死者の墓に入る資格があると言われるが、どうしても故郷の妻の隣に葬りたい。
遺体と一緒の列車に乗り、そこには息子が死んだとき、一緒の隊にいた青年が付き添う。

時は、2003年。
イラクに核兵器があるとか言う理由で、アメリカが攻撃していたときだ。
父親たちは、ベトナム戦争の生き残り。
アメリカはずっと戦時中。
今も、どこかで戦っている。
ここなのだ、日本との違い。
日本は死んだら、靖国神社に祀られる。
今もいなことはないらしいが、日本での本当の戦争は70年以上ないのだ。
自分が生き残って、子供が死んだらということが、いまだ続くアメリカ。
現実はなんとも残酷だ。
靖国神社に子供を祀りたい人が日本人にいるだろうか?
それを考えながら、観終わった。
3人はケータイで連絡を取り合っているといいなあ。
1人で生きている友が寂しくないように。
のりちり

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