崩れ去る日常…!
地獄の戦火を駆け抜けろ!!
ニューヨーク州ブッシュウィックに里帰りした主人公ルーシー。地下鉄を降り、外に出ると銃声が鳴り響く戦場と化した街並みが広がっていた…!!
説明無しに、突如戦場に放り出された主人公と共に駆け巡る90分。
長回し撮影による臨場感はハンパないです。
アメリカがいきなり敵の侵攻を受けてしまう展開は、「レッド・ドーン」を思い出しました。
個人的には、微妙に緊迫感に欠けるなぁと感じる残念ポイントがいくつかありました。
スナイパーに狙われる中、物陰に隠れながら逃げるシーンがあるのですが…
奥のほうに数人くらい突っ立ってる人が映っているんです。
一体、何なんでしょう?
あの人達は撃たれないのかい?
それとも敵兵だったのかい?
はたまた一般人の映り込み??
コレがどうも緊張感を削いでしまっていて、ガッカリでした。
主人公が傷を負い、治療するシーンでは…
実に見晴らしが良い屋上の端っぺりで怪我の治療をする始末。
さっきまでスナイパーを警戒してたのにw周りから丸見えでしょ、その場所ww
武器を手に、戦場と化した街を駆け抜けていく様子はそれなりに見応えがあります。さっきまで生きていた人が、呆気なく死んでいくのは、ココロに突き刺さりますね…。
少々後味が悪くブツ切りな終わり方でしたが…まぁ、それもまたアリかな。
突如戦火に巻き込まれた一般市民の目線から追ったストーリーだと考えれば、市民の数だけ物語があるわけですし、なかなか面白い試みだなぁ…と感じました。
しかし全体的にこの映画、どういう気持ちで観て欲しいのか、イマイチはっきりしないんですよねぇ…w
反戦映画としてはメッセージが弱い気がしますし、かといってエンタメに振り切ってアクション重視というワケでも無く…どうにもパッとしない作品でした。