TakaoOikawa

サリー・ポッターのパーティーのTakaoOikawaのレビュー・感想・評価

3.5
密空間(1部屋ではないが、家の敷地内)で繰り広げられる限られた人間だけのドラマ。途中から誰かしらが口を開くたびに、立場や感情が激しく入れ替わり、見える世界が変わっていく様はスリリング。

現状を把握する為の各人の紹介のような序盤パートはまさしく静。丁寧な前フリでもあるものの、じれったさも感じる所も。

ただ、中盤以降、一気に動のモードに話がシフトチェンジするとスゴい加速をする。それを間違いなく実力のあるメンツばかり揃った中で、いわゆる演技合戦的な状態になるが、安心して見続けられるクオリティになっている。総じて、だからなんだという話だというのは否めないが、ドロドロした人間模様を描く黒さはキライになれない。

舞台化したら尚更面白いかも。
TakaoOikawa

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