よーすけカサブランカス

デンジャラス・プリズン ー牢獄の処刑人ーのよーすけカサブランカスのレビュー・感想・評価

3.7
ストーリーの肝は刑務所に入ってからなんだが、入るまでの経緯も端折らず、特に港でパートナーとのやり取りや警察との衝突もちゃんと面白く撮ってしまうのがS・クレイグ・ザラーのおかしくていいところ。
捕まってからはとにかく「こんな刑務所はイヤだ」を突き詰めていて良い。
ただやっぱり一番可笑しいのは主人公の人体破壊力で、骨を折るだけならまだしも最後踏みつけだけで首もぎ取るのはやりすぎてて笑った。でもそれでいいのだ。拳法の練習をしている囚人とシームレスに戦闘に入る姿もすごいシュールで良かった。
S・クレイグ・ザラー作品はどれも話は間違いなくシリアスでキツいんだが、絶妙にシュールさを混ぜ込む手際が光っている。