せびたん

デュプレックス:呪われた棲み家のせびたんのレビュー・感想・評価

3.3
Netflixで作品探ししてる時「レタス」って入れて検索したら出てきた作品。
冷蔵庫のレタスの利用方法を考えてたとき、なんとなく「レタス」で検索したのです。再現可能かどうかは分かりませんが試してみて下さい。笑

普通なら2時間近い作品は観ないのですが、ナイジェリア産のホラー映画というのに惹かれて観ました。しかしさすがに長くて観終わるのに1週間くらいかかりました。観始めるとすぐ眠くなるからです。

ナイジェリアの映画作法ではまだ短縮法?省略法?が確立してないみたいで、やたら長いのです。悪霊が住む家系なのですが普段見慣れている欧米の映画なら不動産屋に物件を紹介してもらってるところなんてものの5分で終わり、新居へ引越しするまで10分か15分くらいで、その間に登場人物の紹介があらかた終わっていて本題が始まるという流れかと思うのですが、本作では家の購入について嫁が友人に相談したり、旦那も旦那で友人に購入資金の相談をしたりしまして、その会話がいちいち映像化されるのでなかなか話が進みません。不動産売買契約書に署名するところまでしっかり映像化されております。たしかにこちらのほうがリアルではあるのですが、私達が見慣れた映画は作品の本筋とは関係のないこととして省いております。しかしナイジェリア的には、このへんを映像化しておかないとお客さんがぴんとこないのかな、文化の違いかなって思いました。

そんなことを考えながらそのペースに慣れてくると、その進まなさが味に思えてくるので不思議です。さて今日もこの映画観ながら寝ようかな、なんて思いながら毎晩ちょっとずつ観ていきました。レビューも毎日ちょっとずつ書き足していったせいでめちゃ長文になりました。笑
嫌いじゃなかったけどおもしろくはなかったです。

悪霊がマスクしてちょこっとメイクした黒装束の人だったのが、ある意味衝撃でした。

・ナイジェリア的にはこのマスクマンは怖いのか?
・ナイジェリア的には家についてる悪霊というとこんなマスクマンなのか?

なんていう疑問が湧きました。

繰り返しになりますが、ほんとにおもしろくなかったけど嫌いじゃないです。ナイジェリア(ちなみにアフリカ一の経済大国らしい)という一生縁がないかと思っていた国にほんの少し触れられたような。

ていうか1週間くらい毎晩これを観ながら寝たので、親しみさえ感じております。そんな親しみ加点がかなり含まれておりますので、このレビューをきっかけに鑑賞される際はお気をつけ下さい。実をいうと先日レビューしましたイットカムズアットナイトやリバービーストよりも前からこれの鑑賞に着手しておりましたので、1週間どころか10日くらいかかってるかもしれません。しかし快眠続きで体調はバッチリになりました。安心して眠れる雰囲気出してる映画な気がします。

オチもそれなりに考えられているのにまったくおもしろくなかったです。けどそのへんもなんていうか文化の違いってやつを強く感じておもしろかったです。観客から求められているリアリズムがまったく違うんだと思います。

女性のファッションもなんかすごかったです。
ナイジェリアの経済がさらに発展して、世界の中で存在感を出してきたとき、こんなファッションが日本でも流行ったらおもしろいのにな。

ところで。
文化は違えど不動産業者は悪人として描かれるのだな、というのは笑えました。
いい不動産業者もいると思うんだけどなあ。本作観てるとそんなにいないのかもって気にもなります。笑

ちなみに冒頭で話しましたレタスですが、卵とトマトと一緒に炒めて食べました。味付けは鶏ガラスープの素と醤油にしました。まずくはなかったですが、卵とトマトだけのほうがうまかったです(←これは普段からよく作ってます)。
せびたん

せびたん