MOON

VisionのMOONのレビュー・感想・評価

Vision(2017年製作の映画)
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河瀬監督作品はずっと気になっていながら、これまで観たことがなくて今作がお初。予告編を観た感じ映像が美しそうだし、ザ・日本映画な感じも良いなぁと思って観てみました。

うーーん、、、率直な感想としては高尚すぎて私には難しかったなぁというのが本音。日本の自然がまばゆいぐらいの美しさで、それを大スクリーンで観られる贅沢は映画ならではだし、吸い込まれるような感覚になるのも劇場で観てこそだなと思うので、それはそれで良かった。

…が、作品として面白かったかといえば正直「よくわからん…」って感じでした^^; 描写がすべてにおいて ものすごーく抽象的。幻想的。起承転結が分からないとつまんない!とは言わないけれど、ストーリーがあってないような?断片的に描かれる点を観てる側が線を引いていかなくてはいけないのはまぁ良いとして、そこで出来上がったものに何の意味が?みたいな気持ちにさせられる。

意味なんてないのかもしれない。考えるな、感じろ!なのかもしれない。そういう芸術的な視点で感じ取れる人には素晴らしいものなのかもしれないけれど 私のような凡人には、映像キレイ。ダンス凄い。みたいな小学生レベルの感想しか出て来なくて(笑)お呼びじゃない感ハンパなかったです(^^; そういうところの感性まったく磨かれてない(苦笑)

ただ今作に夏木マリさんとか森山未來くんが呼ばれたのはすっごく理解できました。お二人のタダモノならぬ佇まいには よく分からないながらも惹き込まれました。舞踊のお披露目はなかったものの田中泯さんの抜擢も納得。作品の質感にとても馴染んでいらっしゃいました。

もう今作は出来の善し悪しじゃないのかなと思います。完全に合うか合わないか。商業映画として作った感じでは全くないし、万人受けはきっとしません(笑) でも河瀬監督オリジナルの世界観は存分に味わえるので響く人には響くのかもしれないなと思います。

今回は採点なしで。
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