MK

VisionのMKのレビュー・感想・評価

Vision(2017年製作の映画)
1.3
映画の技法とか歴史とか…そう言ったものを知らないのでいつもどおり見た感想でいうと…自分じゃ受け止めきれなかった。

沙羅双樹、萌の朱雀、モガリの森といった代表作から始まってずっと観てきて、ここ最近、個人的な違和感があったのだけれど、今作でそれが何かわかった気がする…自分の中で。

会話と環境音が等価で何を言ってるのか、演技なのかもよく分からない会話や音環境と圧倒的な自然美でやり込められて、純文学を読んだ後のように、本質的な主題がひとつ、心に残るような原始的で情熱的な世界観が好きでこれまで観てきたけれど、今作は自分には合わなかった。

別に必ず新人発掘して欲しい訳ではないけれどやはり新鮮かつフラットな気持ちで作品に触れることはできない…日テレの最近の笑ってはイケない○○みたいな感じ?

金をかけないといけないのかよく分からないけど、なんか眉毛がキリリと整った、下手したらメイクしてそうな俳優さんとか出てきて、何事もなかったようにすぐさま木を切ったり自然や大地と繋がりそうになられても、すぐに受け入れる度量は持ち合わせてなかったみたい…。

フランス語は分からないけど英語は通じるドラえもんみたいな言語の都合の良さとか…なんとなく青い道着で柔道してるみたいな違和感を終始覚えた。

さらに他国の信仰や自然観に、あまり肯定的になれない人生観を当てはめて納得しているかのような欧米人の傲慢さを迎合しているかのようにもみえてしまった…そういった経典やらにはこんなにも愛や幸せが取り沙汰されていたかな。

雑に言えばWOOD JOBを崇高で洗練させた印象だけど、ここまで説明的だとあちらの方が好みかも。似たような会話もあったし。

結局、読解力と理解力のない自分には読み取れていないのだろうと、ただただ猛烈に反省。
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