富豪の美術コレクションがオークションに出る記事で賑わう紙面。しかし、一つのタレこみにより、記者が富豪の過去を暴こうとする。
実話ベースの映画ですが、、どうにも生煮えのような盛り上がりも。勿論、フィクションのように山場はありとて、法廷物ゆえか地味。しかもナチスがらみなので、過去の回想が挟まれ、法廷物としての集中して観たいのに勢いを削がれてる感じ。映画「カティンの森」のように物語の最後に富豪目線のナチスをまざまざ見せつける方が悲劇を強調出来たかも。
むしろ逆にこの映画のもう一つの軸、ジャーナリズムの醜さの方が印象深かったです。
映画「赤い闇」でもそうですが、悪と分かっても報酬や虚栄のために仲間を叩く。
世相をミスリードに導いても満たしたい自我。
逆に仲間から背を撃たれるマスメディアの闇がおっかないです。