期待せずに観たのですが、意外に質が高いです。特に美しいトルコの丘陵や平原を存分に使ったロケーションにはかなりテンションが上がる満足感です。
そしてトルコ軍の協力を得た本物の戦車、銃器、装備品など予算不足などリアル感での興醒め要素を感じることはありません。これは戦争映画では重要なことではないでしょうか。
日本にいて限られた情報にしか接していない多くの人には、あまり知らないトルコ軍やISISの行動について知る良い機会になります。
その上、七人の侍たちは洗練された見栄えの持ち主が揃っており、ビジュアル的にもがっかりすることはなさそうです。
戦争の愚かさを理解していれば、いくら格好良く映されていても惑わされることなく冷静に観ることが出来ると思います。トルコ軍が格好良く描かれていますが、格好良く描きたかった思惑を知った上で、トルコの軍事行動の実情を知るには非常に優れた作品の一つだと思いました。
