Shun

はじめてのおもてなしのShunのレビュー・感想・評価

はじめてのおもてなし(2016年製作の映画)
4.1

異国からの難民は、
"家族"へ課題を与え、一緒に解いていく。
ただ、まっすぐに真摯に














ここから感想
………🎦✂︎✂︎✂︎

自分が従事できることを探す。
妻・アンゲリカ
老いていくことに恐怖し、必死に自分の居場所を固持する。
夫・リヒャルト
仕事だけに人生を注ぎ、それ以外に目もくれない。典型的なワーカーホリック。
兄・フィリップ
自分のやりたいことが見つからず、理想と現実の狭間で苦しむ。
妹・ゾフィ

そんなハートマン一家に難民を受け入れるかたちで加わったディアロ。
彼にも両親兄弟親戚を皆殺しにされ、過酷なルートを辿って、やっと難民になったという壮絶な過去を持っている。

所々、ディアロとハートマン一家の間に、文化のギャップがあって、無神経で間抜けな発言を何の悪意もなくするのが可愛かった。

ディアロにとって、ナイジェリアの過去は他人に話すことができない一種のタブーだった。でも、最後はジョークを交えて自分の家族にも触れていて、あの笑顔はすごいなと純粋に思った。

もちろん、家族のことを忘れた訳じゃなくて、自分の過去を背負いつつも前に進もうとする姿勢が"真の強さ"を表していた。

たぶんドイツ映画、はじめてだったけど、すごく良かった。
Shun

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