ぶみ

恋のしずくのぶみのレビュー・感想・評価

恋のしずく(2018年製作の映画)
2.5
瀬木直貴監督、川栄李奈主演によるドラマ。
醸造学を学びワインソムリエを目指す主人公の大学生が、日本酒の酒蔵で実習に励む姿を描く。
主人公となる女子大生を川栄、蔵元の息子を小野塚勇人、蔵人を宮地真緒が演じているほか、津田寛治や小市慢太郎、本作が遺作となってしまった大杉漣といった個性派ベテラン陣が、若手を支えている。
私的には元悪役商会の丹古母鬼馬ニを久々に見ることができたのがツボ。
物語は広島県東広島市西条を中心にオールロケで行われたとのことで、酒蔵が立ち並ぶ美しい街並みは一見の価値あり。
ただ、展開に起伏がなく、全て想像の範囲内に収まっているのはしょうがないにしても、川栄以外の若手俳優陣の、どうにも拙い演技がなんとかならなかったものかと感じてしまった次第。
地上波の二時間ドラマなら我慢できるが、これを銀幕で見せられるのは少々つらいところ。
小市や大杉に支えられ、酒造りのお仕事ムービーや雰囲気ものとして何とか成立しているが、二時間ドラマの枠内に全て収まってしまった一作。

かぎりとて 別るる道の 悲しきに
     いかまほしきは 命なりけり。
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