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のみとり侍のwoosのレビュー・感想・評価

のみとり侍(2018年製作の映画)
3.9
TOHOシネマズ新宿にて鑑賞。
2018年新作劇場鑑賞45作目。
客席は2割くらい。
テーマ「初志貫徹」

[全体として]
こないだ春日太一さんの「あかんやつら」を読んだので、何となく時代劇が観たいと思っていたところ、丁度良いタイミングで公開されたので観に行ったが結構面白かった。
基本的には古典落語にありそうなお話が、マッシュアップされているような作りで、バラバラになりそうなそれぞれのお話を上手く繋げて、一つの大きな話にしていたと思う。

[良かったところ]
やっぱり出ている役者陣がみんな良くて、阿部寛とトヨエツのバディ感が良かったし、「ダブルしのぶ」のインパクトも凄い。個人的には桂文枝が演じる田沼意次の重厚感がなかなか良かった。
あと、阿部寛が演じる主人公小林寛之進は武道と学問を極める事が出来た人間なので、不器用で世間知らずに見えて、見事に環境に適応していくのが、彼のパーソナリティを端的に表していて、その愚直にやって成長していく様を観ていると生きる勇気が貰えた。決して屈せざる奴に自分もなりたい。

[気になったところ]
このお話に必要のない人物描写がいっぱい有った気がする。中途半端に有名な人をチョイ役で大量に使ったりするとスゲーノイズになってる。なんて言ったら生意気ですかね?
あと、どう考えてもこの話の中で最大の悪は松重豊が演じる長岡藩の殿様なわけで、ここまで荒唐無稽な内容なんであれば、彼が何か酷い目に合うようなことがあると、ちょっとは溜飲が下がったのに。
まあ原作読んでないので、その辺りの改変はアリなのかはわからないけど。

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人によっては全然面白くないかも知れないけど、個人的にはとても楽しめました。
オススメです。