カス

見えるもの、見えざるもののカスのレビュー・感想・評価

見えるもの、見えざるもの(2017年製作の映画)
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現実と虚像との関係のツメが甘い。
月夜の時にだけ虚像が現れるという関係を貫けばいいものを昼にも出てくるし最後には弟が死んだ後に一人で踊っている。
ロイヤルバレエや影絵などの伝統的な話を入れているのだろうが世界に向けて映画を撮るのであれば根本的な設定はわかりやすくするべきだ。
太陽と月。
これは世界中で生と死と比較される。
彼女は現実として虚像ど対峙すべきなのに彼女1人取り残されて終わっていく。
彼女は救われるべきなのに狂っていく。
彼女だけは弟を実存的にとらえるべきではなく月を見て笑うとかそういうラストはないのだろうか。
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