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判決、ふたつの希望のwoosのレビュー・感想・評価

判決、ふたつの希望(2017年製作の映画)
4.1
TOHOシネマズシャンテにて字幕版を鑑賞。
2018年新作劇場鑑賞74作目。
客席は7割くらい。
テーマ「争」

[全体として]
この映画の話に大きく関わってくるのがこの辺

https://ja.m.wikipedia.org/wiki/レバノン内戦

の話なので、この映画を観る前に読んでおくと立体的に観れるかも。
中東の歴史に全く疎いので、この映画の根底に流れる問題がイマイチ読み取れてないかも。
話としては些細な口論から始まった出来事が、ある言葉のせいで裁判沙汰になり、それが実は根深い歴史の問題が原因だという事が浮き彫りになる。

[良かったところ]
話の運びが良くて、二人の男が何でそんなに怒ったのかの説明がスムーズに頭に入って来た。
弁護士親子、とくにおっさんの方の鬼気迫る弁論は見所で、法廷闘争劇として凄く迫力があった。
あと、民族同士の争いはなかなか解決するのが難しいなぁと心底ゲンナリしてしまったし、少なくとも近隣の国とは仲良くしたいなぁと思わされた。

[気になったところ]
正直前述の様に、いかんせん中東問題に疎いので、ベイルートとお話に出てきたある都市の位置関係とか、勢力の位置関係とかが分かりやすいともっと良かった。

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普通に法廷闘争劇やヒューマンドラマとして楽しめます。
オススメです。
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