全てにおいて無駄がなく、最後まで緊張感を持って鑑賞できた。
この映画を本当に考察しようとすると、まだまだ私には知識が足りない。
しかし、イスラエルとパレスチナ、対立する立場でありながら、お互いの傷を知り、相手の立場を思いやる、人間としての優しさを両者が持っていたことがこの映画の結末の清々しさにつながっていると思った。
私だったら、感情に任せて最後まで対立するかもしれない。
両者の弁護士も印象的。もっと彼らのエピソードも観たかったけれど、主人公2人のエピソードや心の動きに焦点を当てているので、そこまで望むのは欲張りか。
今年観た中ではかなりの上位。観る側にイスラエルパレスチナ問題について考えさせることができる素晴らしい作品だった。色々な困難を越えてこの映画を創り上げた監督に感謝です。
