Soseki

判決、ふたつの希望のSosekiのレビュー・感想・評価

判決、ふたつの希望(2017年製作の映画)
4.0
原題(英題)は「The Insult」、アラビア語でも仏語でも侮辱。
レバノンの「強い侮辱(言葉の暴力)を受けたときは、物理的な暴力をふるっても無罪」という刑法の規定は興味深い。

キリスト教徒のレバノン人(右翼)であるトニーと、イスラム教徒のパレスチナ難民であるヤーセル。トニーがヤーセルに対し差別的な振る舞いをし、それをきっかけにヤーセルが暴言を吐き、暴力をふるう。

これが国を揺るがす裁判になってしまう。この辺りはハリウッド映画にも通じるダイナミックさ。

裁判の過程で、ヤーセルはトニーのある過去を知り、彼を許すことになる。トニーは少し分かりにくいけど、ヤーセルの行動で気は済んだよね。
お互いを知れば和解できる…と思いたい。
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