キミシマユウキ

判決、ふたつの希望のキミシマユウキのレビュー・感想・評価

判決、ふたつの希望(2017年製作の映画)
3.7
レバノンの街で補修工事を行っていたパレスチナ人のヤーセルは作業中に水を掛けてきた住民トニーを罵ってしまい…

レバノン発の法廷ドラマ映画。
アカデミー外国語賞ノミネートで話題になっていたため鑑賞。


「ただ、謝罪が欲しかった。」


日本人には馴染みのない国レバノン。そんな国で起きた小さな口論が国家を巻き込む民族問題になってしまうという法廷映画だ。
そもそもパレスチナの難民問題や内戦を名前程度しか理解していなかった自分は着いていくのがやっとレベルだったので軽い予習をしておくべきかもしれない。
元々は
「謝れよ!!」
「いやだね!!」
みたいな子供の喧嘩レベルなのに、代理人を立てて、周りが盛り上がっていくうちに収拾がつかなくなっていくのだ。
その流れがあまりに自然すぎて実話かと勘違いするほど。
見事な脚本に拍手👏🏻

キャストはもちろん知らず。
ただトニーの奥さんが美人すぎて物語に集中出来なくなる可能性だけ注意してください。

と、まぁ比較的高評価したもののやはり”パレスチナ問題”を根底から理解してない自分には深い悲しみや怒りを汲み取ることができなかったので無闇に高得点には出来ない。
法廷映画は外れませんね。
最後に下す判決に、希望は宿るのだろうか……。

法廷映画好き、レバノンandパレスチナを知りたい方、そして喧嘩したら自分から謝りづらいタイプの人にはオススメの作品。