《2018#226》
レバノン人とパレスチナ難民の背景は知らないので知識が乏しいのですが、ここで描かれていることと似たようなことは全世界でも起きているんじゃないでしょうか。
裁判まではいかないけど、いざこざとか。
今作では宗教や人種が絡みあいヤーセル(パレスチナ難民)とトニー(レバノン人)がいがみ合い裁判にまで発展します。
ただ謝罪がほしかったとトニーは言いますが、トニーの言動もやり過ぎだと思いました。
人はどうしても外側だけで見てしまう。人種や偏見が加わると中々内側まで見ようとしない。自分の思い込みでこういう人なんじゃないかと決めつけてしまう。
そして諍いが起こると相手のせいにして自分のことは棚上げしてしまう。
もう少し相手を思いやる心があれば今作のような事態を招くことはないと思う。
大きな括りだけで人を見ると見誤る。
歴史的背景が分かっていれば更に二人を理解できると思います。その辺の知識に乏しいので二人の心情を深く理解するとこはできませんでしたが、観て良かったと思える映画でした。
この映画を観て今後に活かしたいと思いました。
劇場鑑賞 #111/2018
字幕翻訳 寺尾次郎
字幕監修 佐野光子