ほ

判決、ふたつの希望のほのレビュー・感想・評価

判決、ふたつの希望(2017年製作の映画)
4.0
レバノンのことまったく知らなかった私ですが、映画の中で最低限話を追える程度には教えてくれるし、何よりこれはレバノンだけの話じゃなくて私たちみんなの話だと思うから、ずっともどかしくてずっと面白かった。当人から問題が離れていって周りがそれぞれの正義のためにどんどん盛り上がっちゃう感じ、ものすごーく普遍的。一方でトニーがヤーセルの車のエンジンを直すシーンはまた別の普遍性を表してる気がして、涙が出そうになった…これでええやん、主義とか民族とか関わるとなんで上手くいかなくなるんだろ!

映画を観てもわかるように現地の人々にとってセンシティブで火種になりかねない題材を描き切った監督の気迫に敬意を表したいし、今日本でこの映画を観ることができたことに何とも言えない感動を覚えます

勉強してもう一回観たいなあ
ほ