初レバノン映画に素晴らしい人間らしさと
生きる深さ、過酷さを垣間見た。
平和な国に生まれ育ってきた私には過酷な国
で命を脅かされ生き抜く大変さを簡単に同情
して言葉を発することはできない。
本当の過酷さは当事者たちにしか分からない
と思う、しかし、少しでも歴史や悲しみを知
ることは大切なことだと考える。
はじまりは些細なことのいさかいだった。
バルコニーの水の問題から広がり、言葉の暴力
を浴びたり浴びせたりして裁判へと進んで行く。
人と人が社会で生きるには言葉の選び方は凄く
大切なことで、心無い言葉が人を傷付け、
悲しみへと向かわせることになる。
これは夫婦、親子、友人、恋人関係でも同じだ
と思える。
人を言葉で傷付ければ、いずれ自分も同じよう
に傷付く日がくるのかもしれない。
“言霊”ってあるのかもしれない。
改めて思い遣りを持つ大事さを感じた作品だし
、
争っていても、人は許す心を持てる。
誰よりも自分のため、大切な者たちのために前
へ進むために‥。
今はまだ後ろを振り向く時ではない、まだ前を
見て生きる時期だからこそ思い遣りを持とう。
いずれ自分が年老いて人生のタイムリミットを
感じた時に、大変だったけど、良き人生だった
‥って振り返ればいいんだと思う。
そんなことを学べた深い映画でした。
双方の代理人弁護士の見事な弁護だったり
最終的に人間愛が伝わってきました。