素晴らしい。素晴らしかった
住宅補修工事をめぐる些細な言い争いから始まった諍いは、レバノンの歴史と内戦の記憶が複雑に絡まった国民的な衝突へと発展してしまう…
パレスチナ難民の苦難
レバノン内戦の傷
彼はレイシストなのか?
レバノン市民とパレスチナ難民
抱える苦しみはどちらが重いのか?
最初は単純だと思った構図がどんどん複雑になっていき、夢中でみているうちに、一言では語れない現実を突きつけられる
シリアスなのだけれど、とてもとてもエンターテイメントな作りになっていて、飽きずに楽しんで見られるのもすごいところ。登場人物のキャラクターも個性的で素晴らしい。全く説教臭さがないのがすごい。
主人公2人のキャラクターがいい
周囲がどんどん熱を帯びていき、対立構図の中で象徴的な存在としてカテゴライズされていく。本人は取り残されたまま…
でも最後はその人そのもの、人間としてのその人がそこにあらわれる
工場のシーン 泣いてしまった
楽しめて、ハラハラして、そして深く深く現実を考えさせられる映画