「政治を絡めるな!」ガツンと来た。また違うけど、『別離』を初めて見たときのような衝撃に少し近かった ーーーー 本当は一対一、当事者同士が対面して話し合えばきっと分かること。だけど、それぞれに口をつぐ…
>>続きを読むトリガーを引いてしまう暴行シーン前の、ラジオと口論のシンクロニシティによって個人と国家の間でピントを揺らすダイナミクスにまず度肝を抜かれてしまう。表面的にはいわゆる左派と右派の戦いではあるのだけれど…
>>続きを読むこのレビューはネタバレを含みます
その領土と民族を巡って諍いの絶えないレバノンに於ける、とある中年男性同士の差別的言動を発端とした争い。
その途方も無い拡大と顛末を追う法廷ドラマ。
人物構成と題材からしておそらく、どこの国のどの階…
次々と少しずつ色んな角度から予想を上回ってくる展開に、ぐいぐい引き込まれました。
“やっぱそう納まるよね”とは思わせない見事な脚本と役者陣でした。
どこにも存在する大小さまざまな摩擦、衝突、和解…
レバノンを舞台にしたパレスチナ事情。本人達の思惑から逸脱して大きな対決構造が沸き起こっていく過程の醍醐味。それ以上に最後の着地へと繋がる大きな視点転換が素晴らしく普遍的なテーマを受け止められた。秀…
>>続きを読む観終わってまずレバノンをウィキペディアで調べた。全くどんな国かを知らなかったし、調べても中東情勢は整理がつかない…
でもあまりそういう政治情勢などを知らなくても普通に法廷劇エンタメとして楽しめて、か…
パーソナルな作品ながら、多宗教のモザイク国家 レバノンの社会事情を炙り出すという点で意義のある作品。
ただ、監督がタラ組出身という事もあってか、妙にアメリカナイズされた演出に戸惑いを覚えるのも事実。…
レバノンの首都、ベイルートを舞台とした法廷劇
不法就労するパレスチナ難民に殴られたレバノン人の原告、法廷での争いは弁護士に焚きつけられたりしてあらぬ方向に…
この作品、上映の劇場が少なく、東宝だと…
前半と後半で登場人物への感情移入の仕方がものすごい変わる。
そもそも、そういう1面的な物の見方や自分自身が囚われている常識に対して、凄く揺さぶりをかけてくる。
普段の生活ではあまり接することのない、…
ある侮辱行為について
キリスト系政党レバノン軍団を支持するトニー。彼が自宅のベランダで水やりをしていたところ、補修工事をしていたヤーセルに水がかかり、トラブルになる。口論は解決する気配を見せず、2…
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