リョウ

グザヴィエ・ドラン バウンド・トゥ・インポッシブルのリョウのレビュー・感想・評価

3.5
グザヴィエ・ドランの人物と監督作品について語られるドキュメンタリー。『マイ・マザー』から『たかが世界の終わり』まで、各作品ごとに追っていく。60分に満たない上映時間のため半ば駆け足なところはあるが(特に『トム・アット・ザ・ファーム』辺りの話をもう少し聞きたかった)、作品の映像と音楽が鑑賞時の感動を呼び覚ましてくれる。
好きな監督は複数人いれど、その人物の背景には興味がないのが正直なところなのだが、ドランについては知っておいたほうが作品により入り込めるような気がする。このドキュメンタリー内でも言われていた通り、彼が自らの体験を作品に昇華させるからだろう。
「映画が彼の全て」と周りから口を揃えて言われるように、彼の映画に対する熱意と溢れる才能を改めて感じさせてくれるドキュメンタリーに仕上がってます。これからはどんな作品を作ってくれるのかな。
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