このレビューはネタバレを含みます
キャラデザの振れ幅が激しく、スマブラみたいな興奮がある、随所に映画愛とゴキブリが漏れ出している
これで2.0
以下、失敗談
マインドゲームのブリブリなトリップ感や
鉄コン筋クリートに感じる痛切なノスタルジア、パプリカに見える仰々しくも快活なエンターテインメント性、ルーのうたが叫ぶ圧倒的音楽パワーと子ども時代のワクワク、それらに匹敵する魅力が１つも見つけられなかった
キャラクター（特にヒロイン）の内面描写にも粗を感じ、それぞれの行動の動機もピンとこなかった
DMCという町や敵組織の設定も演出より簡単なセリフで済まされてしまい、あまり作り込まれたようには思えなかった、むしろその雑な設定の説明によって、中途半端に想像の余白を奪われたような気持ち
監督も本当に悩みながら作ったと仰っていたが、実際よく分からないまま作ってしまったのでは…と感じた
予告で勝手に間違えた方向に期待してしまった自分に問題があるのは間違いない
日本アニメでは見られないような、もっと汚くて理不尽で毳毳しい、心が抉られるようなものを期待していた、鑑賞前に持ってくる気持ちを完全に間違えていた
おそらく自分にとっても好きな映画になるはずだったものを勘違いでダメにしてしまった悲しみが深い
そもそもアニメというだけで別に関係ない他の映画を感想に持ち出してレビューを書いてしまっている自分への悲しみも深い
来年夏公開の日本語版はまた違う編集になるということなので
心を無にしてもう一度劇場で観たい、楽しみたい
