『泣いてもええんやで』
久しぶりのスペイン映画です。
いやー、びっくりしました。
監督デビュー作でこのクオリティですか、恐ろしい才能。それに負けじとヒロインのフリダを演じたライア・アルティガスちゃんの演技も素晴らしい、将来に期待。
ホウ・シャオシェン監督の『冬冬の夏休み』(1984)と同じ様に、子供の僅かな心情の動きを見事にフィルムに収めてます。監督は少なくとも本作を撮影するにあたって影響を受けてるかと思います。
事前評判が良かったからハードル上がってたけれども、楽々と越えてきました。(このレビューでまた上がってもうてるけども)
それはそうと、もう少し邦題なんとかしてほしい。原題『Estiu 1993』、Estiuはカタルーニャ語で夏というらしい。少女にとって一生忘れられないだろう、ひと夏の体験をこんなチンケなタイトルにしちゃいかんやろうに。
それにしてもスペインの自然豊かな田舎町は美しい映画でした。