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悲しみに、こんにちはのausnichtsのレビュー・感想・評価

悲しみに、こんにちは(2017年製作の映画)
3.5
昨年のベルリンのジェネレーションKplus でグランプリを受賞した映画です。ジェネレーションKplus と言いますと、児童・青少年向け映画部門 (Kinderfilmfest)ということなんですが、この映画、(多分)子どもが見て感情移入できるような映画ではないですね。むしろ大人が見てあれこれ考える(感じる)映画で、実際、今年のアカデミー賞外国語映画賞のスペイン代表にも選ばれています。

この映画のすごいところは、カメラの目線が、大人でもなく、子どもでもなく、どちらにも等距離な感じと言いますか、ある一点からじっと見ているような目線なんです。それも、自分自身の体験だからといって子どもの頃を振り返るということでもなく、客観的と言いますか、思い入れのようなものを一切入れないで撮られている感じなんです。

https://www.movieimpressions.com/entry/2018/09/10/213240
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