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悲しみに、こんにちはのmakoのレビュー・感想・評価

悲しみに、こんにちは(2017年製作の映画)
3.7
《2018#223》
カルラ•シモン監督自身の幼少期の記憶や経験した出来事を元に作れたそうです。

1993年夏の出来事。
両親を亡くし田舎へ引っ越したフリダにとって、叔父と叔母に心を開くには時間が必要だったのだろう。
優しく迎えられても心を開くことができない。慕ってくれる従妹のアナにも優しくできない。
それでもフリダのことを思って接する叔父と叔母の態度を見て私は自分の至らなさを痛感しました。

劇中で2度アナが危なくなるシーンがあり、叔父と叔母にしてみればフリダを受け入れられない気持ちになってもおかしくないと思うんです。私がその立場なら叔父と叔母のようにはできないと思う。
無事だと分かってその時は叱るけど、その後引きずることなくフリダを受けいてくれる心の広さ。私も見習いたい。
そしてあのラストのシーンになりフリダの心は開いたんじゃないかなと思いました。

カタルーニャの風景が素敵でした。
そして子役二人の自然な演技が素晴らしかった。というか演技に見えない。どうやったらこんなに自然な演技ができるだろう。監督の演出がすごいと思いました。
叔父と叔母役の二人の演技も良かったです。

劇中でフリダとアナがおままごとをするシーンのアナの格好がイケてました( ̄ー ̄)ニヤリ
あの言動は亡くなった母を真似してるのかな。妙にリアルでした。

良い所はあるものの、個人的に面白いかといわれたら面白いとは思えなかったです。高評価な映画ですが私はそれほどでした(^_^;)
『日日是好日』の後に鑑賞して、日日是好日がどハマリしたのでそれほどと思ったのかもしれません。


日本語字幕 手束紀子
劇場鑑賞 #108/2018
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