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悲しみに、こんにちはのkazu1961のレビュー・感想・評価

悲しみに、こんにちは(2017年製作の映画)
3.7
▪️Title :「悲しみに、こんにちは」
Original Title :「Estiu 1993」
▪️Release Date:2018/07/21
▪️Production Country:スペイン
🏆Main Awards
※※※
▪️Appreciation Record :2019-094
▪️My Review
繊細で巧みな語りと鮮やかな映像による心揺さぶる記憶のフィルム使いに引き込まれます。
少女フリダの愛くるしい顔と無言の行動にひそむ、苦しく悲しい孤独・・・それを見事にあぶりだしていますね。
最後に泣いているフリダを観て、ああ彼女は、いい夏を過したんだと思えました。泣けることは、素晴らしいですよね。
女性監督カルラ・シモンは、自身が初めて生と死に触れた幼少期の出来事を元に、無邪気さと繊細さをあわせ持つ幼い少女特有の心の動きを、カタルーニャの美しい風景を舞台に丁寧に描写していめす。
誰もが心の片隅に持っている物語と自身の記憶をリンクさせ、共感と新鮮な気づきを与える映画を作り上げたんですね。
宝石の原石のような輝きとシャボン玉のような儚さをた携えた少女の“ひと夏”を描いたステキな作品です。
▪️Overview
本作が長編デビュー作となるスペインの新人女性監督カルラ・シモンが、自身の幼少期の体験をもとに、思春期前の少女の繊細な心の機微を、カタルーニャの風景を舞台に描いていく。2018年アカデミー外国語映画賞スペイン代表作品。両親をある病気で亡くしたフリダは、若い叔父夫婦のもとで暮らすこととなった。叔父と叔母、そしていとこのアナは、バルセロナからカタルーニャの田舎へと引っ越してきたフリダを家族の一員として温かく迎え入れてくれるが、フリダたちが新しい家族として生活するためには、お互い時間が必要だった。初めて生と死に触れた少女の特別なひと夏をみずみずしく描き、ベルリン国際映画祭やゴヤ賞で新人監督賞を受賞。第71回カンヌ国際映画祭では、映画界で活躍する女性をたたえる「ウーマン・イン・モーション・アワード」などを受賞。
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