かすとり体力

スパイダーマン:ファー・フロム・ホームのかすとり体力のレビュー・感想・評価

4.2
超絶面白かった!!

MCUマラソンランナーとしては前作「エンドゲーム」で傷心したため、本作のポジティブな感じから元気を取り戻せるのでは、という思惑もあったが、うん、ありがとう。
おかげでちゃんと前向きにマラソン復帰することが出来そうです。

もうあんまり悪いところも思いつかないので、スマートではないですが、良かったところを列記させてください。

まず何より、中盤以降明らかになる、敵側のテクノロジーがとにかく最高だった!私、これくらいのバランス感覚が好き。ギリアウトなくらい尖っているが、一応はサイエンティフィックな説明もついてるため、「突拍子もないけど科学合理的な納得性も手放していない」というようなライン。
本作のそこら辺の描写が気持ちよすぎてその時点でアガりまくり。しかも、終盤でこのテクノロジーをやっつける際に、それが崩壊していく描写を通じて逆説的にその凄さが可視化される、というのも憎い!!

次。やはり本作特有のカラッと感・コメディー感が良い。
MCUシリーズのご都合で、アントマンですらシリアス化させてしまったので、こっちの路線はスパイダーマンが全て背負っている!期待してます。
また、その抜けの良い雰囲気といった魅力は、同級生たちを中心とした多くのキャラクターの魅力から生まれていることは間違いない。特に今回は、登場人物が全員魅力的だった。
ほいでまた、言わずもがなではあるけど、主役のトム・ホランドがかわいいんだ。毎度毎度バチボコやべぇミスしちゃってるけど、全然許せる。

あと最後、本作、アクションシーン良かったですね。前作は、スパイダーマン特有のアクション、という意味では少し物足りなかったところがあったが、今回は「跳躍と蜘蛛の糸」というのを完璧に活かしたアクションシーンばかりでものすごく楽しかった。ま、この良さも、そもそも敵方のテクノロジーをああいう設定にしたからこそ描けたとも言える。そういう意味で奇跡的な作品だなー。

ということで、まっすぐに面白い一作。
次の「ノー・ウェイ・ホーム」に期待値マックスだけど、「エンドゲーム」のときのトラウマがあるので、あまり期待しすぎないようにしておきます笑
とりあえずマラソンを急ぐ。次は「ブラック・ウィドウ」。
かすとり体力

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