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スパイダーマン:ファー・フロム・ホームのharuのネタバレレビュー・内容・結末

4.2

このレビューはネタバレを含みます

まず冒頭のマーベルロゴが出るところのBGMでなんでこの音楽チョイスしたんだよ…と思わせておき、さらにあのチープな追悼映像流してからのあのオチで見事にやられた。

サノスの指パッチンで5年間いなかった人達が帰ってきたことでどんな社会になったかをユーモアを交えて描くあたり、エンドゲーム直後の作品がスパイダーマンで良かったと思わせる。
5年間いなかった組の呼称も最高にセンスある。

全体を通して、作られた情報に対して立ち向かう姿が印象的だった。踊らされている者もいたわけだが…
偽りを捨て真実を話し、時に虚栄に身を投じ中から破壊するといった行動から、ピーターが自分で一歩踏み出して成長している様が描かれているのが良い続編だと思うし、アイアンマン無き後も自分の足で立っていくという意思を強く感じた。

ミステリオのマント着けて空飛んで手からなんか強そうなの出しておけばOKっしょ、みんな好きでしょみたいなスタンスにまんまと騙される人達は近年のフェイクニュースにも通ずるものがある。

冒頭と最後がどちらもニュースシーンだが、高度な技術や悪意で作られた最後のフェイクニュースより、チープだがおそらく愛を持って作られた学生のニュースの方に親しみを感じざるを得ない。

ミステリオに幻影見せられているシーンも見応えあった。

しかしスタークの撒いた(おそらく本人は気づいていない)火種が死後も続いていたわけだが、またか、と思うと共にどこか嬉しくもある不思議な感覚を味わえた。
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