若大将オーウェン

スパイダーマン:ファー・フロム・ホームの若大将オーウェンのレビュー・感想・評価

4.5
スパイダーマン映画としての面白さ、青春映画としての面白さ、そしてもちろんMCUのフェーズ3を締めくくる作品としての面白さなどなど全ての要素が相乗効果でぐんぐん伸びた最高の快作!

まずは監督ジョンワッツ!
今の映画界で少年や男の子を描かせたら随一の存在で、今回のFFHで右に出るものはいないと言ってもいいぐらいの存在になったと思います。

トムホランド版のピーターパーカーは自分に一番近い存在で、というかもはや俺であって笑、そう思って感情移入しながら見る男の子たちが世界中にいると思います。

それは「スパイダーバース」でテーマとなっていた誰もがヒーローになれるということにも根底では繋がってると思うし、映画を見て自分とのつながりを見つけるという経験は本当に素晴らしい事だと思います。

トムホランドが本当に最高だし、ネッドも先生も含め周りの連中みんな愛おしく描いているのも良かった(ちょっとブラッドが可哀想だったけど多分あれなんでしょうね…)

冒頭から笑わせてくれて(選曲&あいつの画質だけちょっと悪いとか笑)ストレートにティーンエイジャーを描いた青春学園も
のとして素晴らしかったです。

あとはヨーロッパ観光映画としての側面もあるし、ヴィランの設定もMCUだからこそだし、観客にも突きつけられるような設定でもあるという

色んな切り口がある面白い作品です。
ただ良い意味でマーベルだからとかヒーロー映画だからとかは置いといて、男の子が男になる(スパイダー"マン"になる(ジェイクギレンホールのコメント引用))青春成長譚として本当に面白い作品です

ちなみにサム・ライミ版のスパイダーマンを見てたら損はないとだけは言っておきます