雑炊をいただいて「ごちそうさま」と言おうとしたら、最後に分厚い肉を出された感。
MCU・フェーズ3のクライマックス「エンドゲーム」が豪華素材の鍋料理なら、本作は鍋の後のスープでしめくくる雑炊のような優しいテイスト。
学校のヨーロッパ旅行のに出かけるクラスメートたち。飛行機の中でピーターは気になる女子MJ(ゼンデイヤ)の隣に座りたくて一騒動など、この高校の先生と生徒大好き。エンドゲームが嘘のようなほのぼの空気。ユーモアあふれる展開がいい!
ピーターの若造感と、ハッピーをはじめとする大人たちのサポート。ほのぼのだけじゃなく成長物語としても骨があります。そしてくわしいことは伏せますが、今回のヴィランは面白い。
きっと、ピーターのような若い人が近い未来に戦う相手は、戦争や偏見だけじゃなくて、今回のヴィランのような人間だと思うのです。
雑炊のような優しい味にひたって「ごちそうまでした…」といいかけたところで、最後に厚切り肉のような、とんでもない「えええええ」という濃い展開待ってます。
最後にピーターが追い込まれるピンチは、ヒーローモノのひとつの話の形としてよくみかけるパターンです。でも時代が変わって、今この古典的な話をやる意味は確かにあるんですよねえ。
自分的には「インフィニティウォー」に匹敵するくらいの次回への引き、いわゆるクリフハンガーでした。この状態でまた続きを待つのか…と。フェーズ3終わったんだから、ちょっとゆっくりさせて欲しいですわー。また続きが気になって映画館いかなきゃですね。