垂直落下式サミング

スパイダーマン:ファー・フロム・ホームの垂直落下式サミングのレビュー・感想・評価

4.0
イマドキ少年のスパイダーマンが、ホームグラウンドであるアメリカニューヨークを離れてヨーロッパで活躍するMCU作品。
開幕から10分ほどで、人口の半分が消えたのちにヒーローたちの活躍で復活したという壮大な物語世界の時系列を、いないならいないで済んでしまうような小市民たちの目から語ることで上手く茶化している。
マンハッタンの摩天楼をスウィングする爽快な見せ場が少なく、そこは前作同様スッキリしないが、ヴェネチア、プラハ、ロンドンと移動し、ヨーロッパ各都市の歴史的な建造物をスパイダーマンの戦いの舞台としたアクションは新鮮で、それはそれで新しいものをみれた気にはなった。
それにしてもミステリオが負けて悔しい。こいつらはチームで仕事してるわけじゃないですか。演者に技術屋に小道具大道具に衣装に台本と、それぞれが与えられた役割をまっとうしながら実態なきヒーロー「ミステリオ」を操演している。このチームワークこそ、実社会で働いている我々の感覚にいちばん近いものなはずでしょう。基本個人のパワープレーしかしないアベンジャーズなんかより格好いいじゃありませんか。
ピーターからメガネを奪うシーンだけを無限にみたい。スティング!あそこは社会の負け犬だった彼等が、確かな勝利をその手につかみとった瞬間だ。
教訓、状況報告は大事。