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スパイダーマン:ファー・フロム・ホームのt0moriのネタバレレビュー・内容・結末

4.5

このレビューはネタバレを含みます

かなり満足度高し。『エンドゲーム』以降の最初のMCU作品でありながら、その流れもうまく踏襲した上で、肩の力の抜けた、正しくティーンエイジャーのスパイダーマンを観せてくれた。
『コップカー』で、少年同士の友情を、彼ら自身の目線でつぶさに描いて見せた、ジョン・ワッツの本領発揮といったところで、大変感動した。
特に、ラストのMJのキスは、54のオッサンでさえ、キュンとしてしまう破壊力。同行したカミさんにさえ、いまだにその事を言えずにいる(なんか小っ恥ずかしくてw)。

ピーター・パーカーが秘密を抱えるのと裏腹に、今回のプロットが見事に逆を行く、周りが全部嘘、という展開に唸った。しかも、観客の記憶冷めやらぬ、『エンドゲーム』の感動も逆手に取っているところがまたニクい。年齢感からしてもトム・ホランド自身がリアルでそうであるように(w)、ティーンに秘密を守れ、というのがそもそも無理な話だし、時代性とも見事にマッチしてるのも良かった。

しかしまあ、『ナイトクローラー』といい、ジェイク・ギレンホールは、胡散臭い奴をやらせたら天下一品。しかも、あの大きな目といい、何気に顔立ちは正義感すら感じさせるからタチが悪い(褒めてます)。

エンディングのあのオチには、次はどう出るのかと、期待しかない。
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