あんがすざろっく

スパイダーマン:ファー・フロム・ホームのあんがすざろっくのレビュー・感想・評価

4.3
今回はヒーローの修学旅行編。

少しエンドゲームの内容に触れるところがあるので、まだご覧になってない方は読まずにブルーレイの発売をお待ち下さい。




























まさか、オープニングでそれを流しますか⁉️
おなじみのマーベルロゴと共に聞こえてくるのは、恐らく皆さんが知っているであろう、あの超名曲。
マーベルでこれ?と思ってしまいますが、その後の映像を観ると、ちゃんと考えられた選曲ですよね。

ヒーローは去った。だけどもう時間を戻すことができない。前に進むしかないのです。
アベロスに陥っているファンに向けてのメッセージにもとれます。

ジェイク・ギレンホール扮するミステリオのあの風貌にも、ちょっとした仕掛けが。
あの眼鏡をかけた瞬間、ピーターでなくとも、僕までウルッときてしまい。
やはりその喪失感は計り知れません。

作品に登場するアイアンマンの壁画。
それを前にして、ピーターは、観客は何を思うのでしょう。
映画の主人公(ピーター)同様、観客も同じ痛みを覚えるはず。
普通の映画で、こんな感情はなかなか湧いてこないんじゃないかな。

とは言え、前作もそうでしたが、基本的には青春学園ストーリーが並行して描かれるので、楽しい作風にはなっています。

父親に似た感情を抱いていたトニーが亡くなった今、ピーターを支えるのはハッピー・ホーガン。
トニーの親友であり、ボディガードであり、運転手でもあったハッピーです。
演じるは、MCUをここまで育てあげたジョン・ファブロー。
トニーに託され、ピーターを陰ながら見守ります。

とか何とか言いながら、ハッピーのお目当ては、メイおばさん。
おばさんなんて失礼な‼︎お色気ムンムン、マリサ・トメイが演じてしまっては、ハッピーじゃなくてもメロメロになってしまいます。
なんか、サンドラ・ブロックにも見えてきた…。

ピーターの親友、ネッド(ジェイコブ・バタロン)も相変わらず絶妙なトボケぶりで好演。
しかし、だんだんネッドも肝が座ってきましたね。
今回は何故だかそのネッドにも恋のお相手が現れ、そのお相手、ベティを演じたアンガーリー・ライスが何気に可愛い。
結構ネットでも話題になっているようですね。
そのネッドとベティの、あまりに早すぎる展開は、笑いを誘います。
っていうか、ネッドはピーターより随分先に進んでないか(笑)?

そして今回注目すべきは、ミステリオ。
原作では人気のヴィランのようですね。
キャラクター設定もどうやら原作を踏襲しているようです。
やっぱり隣人スパイダーマンには、大風呂敷を広げるよりも、このぐらいの規模の活躍がいいですよね。

トニーの偉大さを傍で感じていただけに、自分は彼のようなヒーローにはなれない、と悩み抜くピーター。
しかし、親友達に危険が迫った時、ピーターはピーターなりの決断をするのです。

ハッピーの協力を得て、ピーターはトニーの残したスパイダースーツを自らアップグレードします。
その姿は図らずもトニーのそれとダブり、ハッピーはトニーの選択は正しかったと思ったのでしょう。
敵との一騎打ちに向かうジェット機の中で、
音楽は俺に任せろ‼︎
ハッピーがセレクトしたのは、「Back in Black」。アイアンマンには絶対なくてはならないナンバー。
勿論、観客はここでヒーローの覚醒を肌で感じられるはず。
その後のピーターの「ツェッペリン大好き‼︎」に
思わず吹いてしまいました。
そうかぁ、ピーターにとってはツェッペリンもAC/DCも同じか(笑)。

重要なキャラクターがもう一人、ヒロインのMJなのですが…。
う〜ん、やっぱり僕には魅力が分からなかった、残念ながら。

エンドゲームではSEのみだったポストクレジット、今回はしっかり描かれてます。
あれ?ん〜?フューリーはいつからあそこにいるんですか?
なんだか意味深…。
これがどの物語に繋がるのか。
まさか、キャプテン・マーベル?あの強さじゃ、続編考えられないけどなぁ。
気になるポストクレジットでした。

MCU 23作目
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