トラジディ・ガールズのKUJIRAのネタバレレビュー・内容・結末

主演2人の女の子と女教師、女性キャスターにチアのリーダーと綺麗所が揃っている。
オマージュ満載で殺し方も容赦無い。
予想通りストーリーに問題があるが、普通には観れるレベル。
各シーンの骨組みがオマージュなのは頂けない。プロムで火災のクライマックスは「キャリー」、その直前のドアに逃げる人が群がるシーンはロメロ(死霊のえじき辺りか)と、有名な映画の有名なシーンのツギハギ程オリジナリティの低い物は無い。オマージュが全部分かると逆に楽しくなるだろうか。シリアスなのかコメディなのか中途半端な作風が、プラスに働いているとは思えない。
冒頭から主演2人が殺人に対して罪悪感を見せない。そこに至るまでの過去は描かれないだけに、普通に育ったらこうでした、と言う自然体な演技が不気味。
SNSで注目されたいだけで、平気で人を殺す。ちょっと気に入らないからと、平気で人を殺す。気晴らしに、平気で人を殺す。とてもじゃないが共感出来ない。それでも観続けてしまうのは、2人の魅力なのか。結局、2人は野放しと言う終わり方は何とも言えない。
殺人鬼のおっさんは、居なくても良かったかも。