パケ猫パケたん

グレタ GRETAのパケ猫パケたんのレビュー・感想・評価

グレタ GRETA(2018年製作の映画)
4.0
アイルランド・USA合作のニューヨークを舞台としたサイコ・サスペンス(&ホラー)の秀作。このジャンルでクラシック音楽を基調としているところが、新鮮。

まぁオイラは、サスペンス映画の評価に当たってのポイントのひとつとして、トラウマになるくらいに怖かった時物が、あったかどうかである。例えば、一人で乗るエレベーターは、『殺しのドレス』のトラウマで、未だにまだ怖い。

この映画の、エレベーターはやはり怖い。何よりも、いつの間にか背後に忍んでくる、イザベル・ユペールが『レベッカ』を彷彿させる怖さ。バーグマン並みにクロエ・モレッツがもっと美人だったら良かったかも。

そして、メトロノームが怖いし、ショパンの音楽が怖いし、女の白い足捌きが怖かったな。半分トラウマレベル。ウィリアム・ワイラー監督の『コレクター』を想起させる状況も良かった。

あとは、マイカ・モンローがどこかで見たいい女だと思って、後で調べてみたら、『イット・フォローズ』で出ていた。頼れる姉御肌の役が似合うなぁ、彼女。そして、デ・パルマ的手法の二重写しに狂喜したオイラは、このサスペンス映画を評価したい。

でも一番怖いのは、この先、イザベル・ユペールが老婆になっても、変態的な役柄を続けることだなぁ。怪演♪ これはほぼ確実だし、やっぱ怖いし、とっても楽しみo(^o^)o