2018.07.31
ドラマからの映画化のメリットを最大限に生かし、人物像は勝手知ったるものとしている代わりに複数の人物のエピソードを矢継ぎばらに描く群像劇に仕立てている。
そのエピソードのどれもが絶妙なバランスと配分になっておりこの辺りも上手い。
これでもかとキャラクターの背景と相対する患者の背景に近親性を持たせているがこれも意図的な演出だろう。そうすることで結婚式、臓器提供、親子関係などそれぞれのエピソードが二重で描かれ観客を容易に物語に感情移入しやすくさせている。
但しラスト、エピローグをああいった幸せ結婚式の演出で締めるのは纏まりにやや欠けるのではないかと思う。
