ごてふ

ダンシング・ベートーヴェンのごてふのレビュー・感想・評価

3.7
有楽町ヒューマントラストにて。モーリス・ベジャール振り付けの«第九»公演のドキュメンタリー映画を鑑賞。場内お上品な紳士淑女で3割弱の入り。第九を聴くと年の瀬を感じますな。ベジャールといえば≪愛と哀しみのボレロ≫の強烈なイメージが残っている。クロードルルーシュ監督の大河ドラマは公開から36年も経つのだな。本作は人種・国籍を超えて激しい訓練と摂生で強靭な身体能力を得たダンサーたちの舞台裏を捉える。昨今流行りのCGやSFXなどより、その柔軟性や跳躍は驚異的である。イスラエルのオーケストラが奏でる楽聖のスコアとシンクロして舞う超人たち。音楽と舞踏の饗宴はサワリだけであったが、いつかは生の舞台を観てみたいものである。
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